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    どんなフィクションや劇映画よりも身も凍る、今年最も恐ろしいドキュメンタリー。
    Variety
    現代の魔女狩りの歴史を掘り下げる試み
    Andrea Thompson
    (Chicago Reader)
    ★★★★★
    Eye For Film
    実際に怖いドキュメンタリー作品はほとんどない。本作はその1つだ。
    Letterboxd
    悪魔のように魅惑的
    Collider
    ゾっとするような、不安な体験。
    The AU Review
    恐ろしいほど意義深い暴露だ。これほど鋭くて重要な作品はない。
    Cinapse
    INTRODUCTION
    イントロダクション
    ミシェル・スミス
    悪魔的儀式虐待の被害者。「檻に入れられ、動物を生贄にしたり排泄物を食す行為や胎児の手足の切断が行われているのを見たのか」との問いに対し、彼女は「はい」と答えた。
    ローレンス・パズダー
    ミシェルを担当する精神科医。患者を「意識下で過去を再体験」させ記憶に秘められた真実を暴き出す、独自のセラピーを行う。
    STORY
    ストーリー
    1980年から90年代にかけ、「幼い頃、悪魔崇拝の儀式の生贄に捧げられた」という告発が相次ぎ、アメリカで未曾有の大パニックが巻き起こった。被害者たちの証言によると、子どもに対し数々の残虐な儀式虐待が行われ、年間200万人もの子どもが犠牲になっていたといい、警察やFBIも動かす大騒動に発展していた。そのきっかけとなったのは、ミシェル・スミスという女性の体験を記した一冊の本だった。「ミシェル・リメンバーズ」と題されたその本には、ミシェルが退行催眠により思い出した幼少期の記憶―極めて残虐で恐ろしい悪魔崇拝儀式の内容―が記されていた。ローマ教皇にまで伝わったほど衝撃的内容は、テレビのバラエティやワイドショーでもセンセーショナルに取り上げられていきアメリカ全土を恐怖に染めていく・・・。
    TESTIMONY
    証言
    CREDIT
    クレジット
    監督
    スティーヴ・J・アダムズ、ショーン・ホーラー
    登場人物
    ミシェル・スミス(悪魔的儀式虐待被害者/「ミシェル・リメンバーズ」著者)※アーカイブ映像
    ローレンス・パズダー(精神科医/「ミシェル・リメンバーズ」著者)※アーカイブ映像
    アントン・ラヴェイ(サタン教会創始者)※アーカイブ映像
    ブランチ・バートン(サタン教会)
    チャールズ・エニス(バンクーバー警察)
    ケン・ラニング(FBI特別捜査官)
    サラ・マーシャル(配信者)
    ロフタス博士(記憶科学専門家)
    2023年|カナダ映画|英語|カラー|90分|原題:SATAN WANTS YOU
    字幕翻訳:大石千恵子|キングレコード提供|ポニーキャニオン配給 
    © 666 Films Inc.
    監督
    スティーヴ・J・アダムズ、ショーン・ホーラー
    登場人物
    ミシェル・スミス(悪魔的儀式虐待被害者/「ミシェル・リメンバーズ」著者)※アーカイブ映像
    ローレンス・パズダー(精神科医/「ミシェル・リメンバーズ」著者)※アーカイブ映像
    アントン・ラヴェイ(サタン教会創始者)※アーカイブ映像
    ブランチ・バートン(サタン教会)
    チャールズ・エニス(バンクーバー警察)
    ケン・ラニング(FBI特別捜査官)
    サラ・マーシャル(配信者)
    ロフタス博士(記憶科学専門家)
    2023年|カナダ映画|英語|カラー|90分|原題:SATAN WANTS YOU
    字幕翻訳:大石千恵子|キングレコード提供|ポニーキャニオン配給 
    © 666 Films Inc.
    COMMENT
    コメント
    ダミアン浜田陛下
    大魔王
    この作品はホラー映画ではなくドキュメンタリーだが、全編を通して不穏な空気が漂っている。 私は観終わって「欲に取り憑かれた人間こそが悪魔だ」と確信した。また、そう考えると原題である「SATAN WANTS YOU」が意味する事も、それがどれだけ恐ろしい事なのかも理解できるであろう。誰もが世界中から情報を得られ、誰もが世界中に発信できる現在だからこそ人間が観ておくべき映画だと助言しておこう。
    高橋ヨシキ
    映画評論家・アートディレクター・サタニスト
    「身近に潜む悪魔崇拝者が、子供たちを誘拐し虐待し殺害している!」かつて全米を恐怖のどん底に叩き込んだ「サタニック・パニック」。メディアや行政、司法までをも巻き込んだ現代の「魔女狩り」のきっかけを作った書籍『ミシェルは思い出す』とは一体何だったのか? 「抑圧された記憶」というパンドラの箱が開いたとき、アメリカは地獄と化した!
    大森時生
    テレビ東京 プロデューサー
    端的に言って、怖すぎる。「悪魔崇拝が怖い」「儀式が怖い」そういうわかりやすく特定の対象に対する恐怖だったなら、まだ免れることができるかもしれない。「サタンがおまえを待っている」は、そうではない。全てを絡めとるような、複雑で、不穏で、鬱屈とした恐怖だ。そう、何よりも「リアル」なのだ。「こんなに支離滅裂でも記憶といえるの?」という叫び声が耳から離れない。それは僕が現実に対して感じることと、同じだからかもしれない。
    大槻ケンヂ
    ロックミュージシャン
    とても興味深いドキュメント。面白っ。セラピストと患者が作り上げていく悪魔崇拝の記憶は2人の愛の物語、、じゃなくて!これアレだねなんかそういうプレイだったんだろうね。お楽しみはいいけど全米の皆さんを恐怖に陥れるなよ!と言いたいね
    森直人
    映画評論家
    このドキュメンタリー映画『サタンがおまえを待っている』が最終的に警告するのは「物語」の危うさである。サタニック・パニックも忘れた頃に復活するのだろうか。本当に危険な「物語」はまだ全然終わっていないどころか、始まってすらいないのかもしれない。
    西田公昭
    立正大学心理学部対人•社会心理学科教授
    社会言説の真偽は、意図して他者を欺くための嘘とは限らず、実際には経験していないのに真実だと思い込む心理現象の場合もある。しかし、いずれにせよ、誰かがそのような不確かな言説を信じて共有すると、社会に大きな物議を醸す深刻な局面が生まれたり、創られたりする。この映画で扱うアメリカで実際に起きた「悪魔崇拝虐待」の顛末は、その教訓を再び現代に問いかける。
    児玉美月
    映画批評家
    本作は1980年から90年代にかけて起こったサタニック・パニックを題材に扱いながらも、現代において陰謀論やフェイクニュースがなぜここまで蔓延るのかという解剖学的作品ともいえる。「真実」の脆弱性に付け入り、社会がいとも簡単に狂気に陥っていってしまう有り様は、どんなホラー映画よりも恐ろしい。
    後藤護
    暗黒ワクワク学者 / 小学二年チェイ
    中世ヨーロッパの有名な言葉に「悪魔はどこにでもいる」というのがある。しかし、正確には「悪魔はどこにもいない」。魔女狩りの時代から80年代のサタニック・パニック、そして現代の陰謀論まで、さながら歴史の不毛な永久運動のように、存在しない悪魔が妄想され、捏造され、迫害され続けてきた。誰によって? この映画を見ればお分かりになるだろう。
    寺嶋夕賀
    映画コラムニスト
    どんなホラー映画よりも恐ろしいドキュメンタリー。悪魔崇拝儀式の体験を記した、たった一冊の本に翻弄される人間の心理は実に興味深い。信じられないような事が次々と起こるが、現代社会でのSNSにおける発信にも提起するのではないだろうか。
    吉田孝弥
    彫刻家
    80年代の北米を襲ったサタニックパニックの真相に迫るドキュメンタリー。 本当に怖いのは"悪魔"か"人間"か。 愛故に人が求める"真実"と"正義" 信じる心がもたらす恐怖の結末。 大切な人を守るためにも是非、劇場でご覧いただきたい一作。
    土岡哲朗
    春とヒコーキ
    証拠のない悪魔教団の話で世間を動かす二人が、動かされる世間が、怖い。 人間は過激な話こそ信じてしまう。「こんな事実を知らなかったなんて!」という焦りが誤解や陰謀論を生み、もっと事実を隠してしまう。「信じる力」は、ギアを間違えるとこんなことになってしまうのか。 作り話に家族を巻き込んでいく姿こそ、誰かを生贄にして悪魔を召喚しているかのようだ。
    都市ボーイズ はやせやすひろ
    呪物蒐集家
    「事実は小説よりも奇なり」という言葉が作中に何度頭をよぎっただろう。本作を観終わった後、自分の中にある過去全ての記憶の真偽に疑いを持つだろう。良い記憶、嫌な記憶、そして昨日食べた晩御飯の記憶さえ。サタンがお前を待っている。
    末廣末蔵
    ジャンル映画大好きツイッタラー
    全編を覆う凄まじい緊張感と不穏。悪魔崇拝に関する一冊の書籍が巻き起こした論争と狂騒と集団パニックの何と恐ろしいことか。カトリック教会、サタン教会、ジャーナリストそして FBI捜査官までも登場して肉薄する恐怖の深淵は身震いする程に深く黒くそして愚かしい。間違いなく存在する”悪”の所業に、観客の目は釘付けになり、そして残酷に放り出される... 1980年代から地続きの現代にも強烈な示唆を投げかける挑戦的なドキュメンタリーであり、混沌とした情報社会に叩きつける”終末の書”でもある強烈。
    ビニールタッキー
    映画宣伝ウォッチャー
    80年代のアメリカでたった一冊の本が悪魔パニックを引き起こし他者への疑心暗鬼と憎悪が蔓延した。しかし現代においても根拠のない憎悪は形を変えて現れ続けている。これは奇妙な昔話ではなく顧みるべき教訓だ。
    近藤亮太
    映画監督
    悪魔はいる。
    人間の記憶の曖昧さに。誰かを愛した時の盲目さに。子どもの純粋な言葉に正義を見出そうとする盲信に。信じたいものを都合よく信じてしまう脆さに。他人の中に悪魔を見出してしまう我々に。
    「すべて事実」の一本のドキュメンタリー映画の中に、紛れもなく”悪魔の正体"が映っている。